代替馬アルアインシチー 第5戦


初戦も4着と言っても時計の裏付けはなく、イマイチ信用性に欠ける。

しかし、美浦の坂路で見せた4F49秒台の脚力は非凡な能力を示す。

いつ、激走しても不思議はないと言っていたら、芝で激走!!

5月16日 新潟6R 3歳未勝利 芝1000m 混合戦は、

7着/14番人気!!

上がりはメンバー中最速の33秒4と切れた!!意外とやれるのか??

レース回顧と時計の分析、レース後の鷹野宏史騎手のコメントを掲載。

(2009年5月18日完結)

2009年5月6作成

これ以降は5月14日に作成

●追い切り情報(5月14日更新)

前走前 4月1日 美浦南坂路 稍重馬場 一杯
2回
助手
4F 53.2
3F 38.1
2F 25.1
1F 12.5
中ロータスシチー(1000万下)馬なりと併せで0秒8先着
外ユウカゼ(3歳未勝利)強めと併せで1秒先着



5月3日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 59.5
3F 44.4
2F 29.9
1F 14.9


5月6日 美浦南坂路 不良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 54.1
3F 39.4
2F 26.0
1F 13.0


5月10日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 57.3
3F 42.7
2F 28.4
1F 14.6


5月13日 美浦南坂路 稍重馬場 一杯
2回
助手
計測不能
 5月3日、15−15で追い切られました。

 5月6日、13−13で追い切られました。不良馬場にもかかわらずなかなかの時計です。アルアインは追い切りで動くのは皆さんが知るところです。しかし、実戦でその良さがでません。立て直した今回こそはの気持ちですが。

 5月10日、14−14で追い切られました。クラブHPの近況では、今週の芝直1000mに出走予定とありますが、本当にそんなところに出るのでしょうか。そこまでスピードがあるとも思えませんが・・・。

 5月13日、一杯に追われたようですが、全くの計測不能でさっぱりわかりません。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 5月16日 新潟6R 3歳未勝利 芝直線1000m 混合戦 全20頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アズミ 吉田隼人  3/14 未勝利 中山ダ1200 13 11 17 10
アルアインシチー 鷹野宏史  4/04 未勝利 中山ダ1800 12
11 クォーク 吉田隼人  4/18 未勝利 中山芝1600 12 10
15 クニサキレモネード 西田雄一郎  4/25 未勝利 福島芝1200 13 16 15 13
ケージーフジ 小島太一  4/11 未勝利 福島ダ1000 10 10
コウヨウティアラ 江田照男  4/11 未勝利 中山芝1600 11 16
シャドウティアラ 北村宏司  4/11 未勝利 中山ダ1200 15 15 12 12
シルバーフェザント 上村洋行  5/02 未勝利 新潟芝1200
15 ジェーンオースチン 草野太郎  4/26 未勝利 福島芝1200 10 14 15 16 12
11 ジョテイ 三浦皇成  4/18 未勝利 中山芝1600 11 16 14
15 ダイメイウェザー 太宰啓介  4/25 未勝利 福島ダ1150 14 10
チェリーズバッグ 高山太郎  8/30 未勝利 新潟芝1000
11 ツクバハピネ 柴田善臣  4/18 未勝利 中山ダ1200 11
11 トーセンザメイデン 的場勇人  4/18 未勝利 福島芝1200 15
15 トップワンダー 南田雅昭  4/26 未勝利 福島芝1200 16 13 14 13 15
ドクタークリス 石橋脩  4/25 未勝利 福島芝1200 10
ブルーレイ 鮫島良太  5/10 未勝利 新潟芝1000 12 13
ブレンニューライフ 吉田豊  3/01 新馬 中山ダ1800 14 16
マカフシギ 木幡初広  5/02 未勝利 新潟芝1200
ロロキドル 真島大輔  3/28 未勝利 中山ダ1200 16

表中 左端の数字は出走優先順位で、アルアインシチーは現在7番手です。ですから、よほど想定にない馬が大挙して押し寄せてこない限り出走はできるでしょう。

 それにしても、弱面揃いの1戦になりそうです。アルアインシチーが芝が走るか未知数ですが、なにかきっかけを掴んで欲しいですね。

●新潟芝直線1000mコース解説

 01年に完成した日本で唯一の一直線のコース。スタート地点はホームストレッチの1番左端。
 最大の特徴と言えば、外枠が非常に有利であること。特に開催が進み、内回りと外回りを共有する部分の芝に入った場合は、絶対に外の方が芝状態が良好。従って、枠なりに真っ直ぐ走れば最短の距離でゴールすることができる外枠が有利というわけだ。その他の枠の馬でも、スタート後に外へ外へ進路を取るため、馬群がスタンド前のラチ沿いに押し寄せてくる。
 脚質的には逃げ・先行馬の好走が最も多いが、差し馬も十分対応できる。
 わずか1000mの勝負といっても、全部はトップスピードでは走れないので、きっちりとした末脚を持つ馬は逆に有利。他場の1200mとは少し趣きが異なり、小回りが苦手なエンジンのかかりが遅いタイプの馬でも対応できる。
 ダートから転戦してきた逃げ、先行馬が穴をあけるのも特徴。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント 枠順、真っ直ぐ伸びる末脚
種牡馬ベスト サクラバクシンオーが断トツ
連対騎手ベスト 柴田善臣、中舘英二、後藤浩輝、江田照男、田中勝春
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 56秒6 57秒7
2歳未勝利 56秒6
3歳未出走 56秒6 56秒6
3歳未勝利 56秒1 56秒5 56秒3
3歳500万 55秒4 56秒0
古馬500万 55秒4 55秒9 56秒4
古馬1000万 55秒0 56秒0 55秒4
古馬1600万 54秒4
古馬オープン 54秒3

これ以降は5月15日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月16日 新潟6R 3歳未勝利 芝直線1000m 混合戦 全16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アズミ 宮崎北斗  3/14 未勝利 中山ダ1200 13 11 17 10
アルアインシチー 鷹野宏史  4/04 未勝利 中山ダ1800 12
エレガントスピーチ 小野次郎  4/19 未勝利 福島ダ1000
カリスマテーラー 赤木高太郎  4/25 未勝利 福島芝1200 10
カンファーピュア 太宰啓介  4/07 交流 金沢ダ1400 12 16
11 クォーク 松山弘平  4/18 未勝利 中山芝1600 12 10
ケージーフジ 小島太一  4/11 未勝利 福島ダ1000 10 10
コウヨウティアラ 的場勇人  4/11 未勝利 中山芝1600 11 16
サンマルクリス 大野拓弥  5/10 未勝利 新潟芝1000 10
サンレイクエスト 難波剛健 初出走
チェリーズバッグ 高山太郎  8/30 未勝利 新潟芝1000
11 ツクバハピネ 千葉直人  4/18 未勝利 中山ダ1200 11
ドクタークリス 石橋脩  4/25 未勝利 福島芝1200 10
ブルーレイ 中舘英二  5/10 未勝利 新潟芝1000 12 13
ブレンニューライフ 黛弘人  3/01 新馬 中山ダ1800 14 16
ロロキドル 丸田恭介  3/28 未勝利 中山ダ1200 16

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「波乱含み」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
ケージーフジ
クォーク
コウヨウティアラ
アルアインシチー
ブレンニューライフ
ブルーレイ △△ △△
エレガントスピーチ
サンレイクエスト
ツクバハピネ
ドクタークリス △△
カリスマテーラー
カンファーピュア
サンマルクリス
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
サンレイクエスト 22.1
アルアインシチー 26.3
アズミ 36.8
カンファーピュア 36.8
ロロキドル 40.9
チェリーズバッグ
20倍以下省略


というわけで、アルアインシチーは12番人気予想です。納得。


スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アルアインシチー 48 30 48 32


デイリー馬三郎

予想印

◎ ブルーレイ
○ カリスマテーラー
▲ ツクバハピネ

以下省略

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アルアインシチー(12着)

 「中団の内から。距離延長はプラスに思えたが、結果は案外。攻めの良さが実戦と結びつかない。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

アルアインシチー

 「デビュー戦以降のレースぶりがいまひとつなので、放牧で立て直した。芝の適性もあるよ。」(谷原義明調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 アルアインシチーは期待していた枠も有利な外枠ではなく、馬場が悪く不利な内枠で、僅かな望みも断たれた感じです。

 唯一の望みは谷原義明師の芝の適性もあるというコメントくらいでしょうか。

 とにかく、馬券はとてもとても買えません。ただ、私の予想着順14着前後が間違いでないことを祈るだけです。

これ以降は5月16日に作成

●レース 

 私は当日仕事で、帰宅後レーシングビューアの映像で見ているわけですが、外枠寄りのカメラで撮影されており、はっきり言って、2枠4番のアルアインシチーは分かりづらいです。

 スタートは悪くなかったですが、二の脚の差で後方になってしまいます(それとも作戦か??)。シンガリから2番目の15番手追走になります。しかも、内から数えて馬場の四分どころ。開幕馬場でもありませんし、かなり傷んできているところあたりを走ります。

 そこから、後方ということもあり、しばらく画面からは消えます。残り600mで画面に現れた時は、離された位置取りでしたが、そこから見事な伸び脚。最後まで脚色は衰えずに7着で入線します。上がりはなんと33秒4!!メンバー中、最速の上がりでした。

 美浦坂路4F49秒5の脚力を初めてレースで見た気がします。

●時計の評価

 今回のアルアインシチーの走破時計56秒9良馬場は、新潟芝直1000mの3歳未勝利戦の過去10年間の平均56秒1良馬場ですから、やはり勝ち負けには届かない時計です。勝ち馬でさえ平凡で、上のクラスに行っても、さほど人気にならないでしょう。

 初戦4着のときもそうでしたが、アルアインシチーは着が良い時であっても、1度も未勝利勝ち負けレベルの時計で走ったことがありません。それでいて着がいいということは、相手が弱かったと考えるしかありません。

 新馬戦を8馬身差圧勝した愛馬クリンゲルベルガーがその後500万クラスで低迷しているように、勝ち方や着よりも、内容や相手や時計が大事です。

 厳しい事を書きますが、今回の7着でアルアインシチーが芝にメドが立ったとは思いません。逆に相手に恵まれただけの7着で、相手次第ではやはり二桁着順必至でしょう。ただ、終いの切れ味を見ても、現状軽い芝の方が良さそうです。今回も7着ということで、次走への優先出走権もなく、レースの少ない芝のレースへの出走は厳しいかも知れませんが、ダートよりはマシな気がしてきました。

これ以降は5月18日に作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

アルアインシチー(7着)

 「発馬後50メートル進んだあたりで両側から挟まれてしまい、今日は流れに乗り切れなかったが、芝の適性がありますね。スムーズなら掲示板にはこれたでしょうし、次が楽しみです。」(鷹野宏史騎手・競馬ブック)

●今後の展望

 16日の記事で私は走破時計もイマイチと書きましたが、レース後の鷹野宏史騎手のコメントを見ると、スタート後不利があったんですね。これなら後ろに下がったわけもわかりますし、まともなら、もっと時計も良かったでしょうね。

 しかし、惜しいのは、今回7着で優先出走権を逃したことです。下級条件の芝のレースはダートに比べて少なく、出走は困難です。未勝利戦終了までそんなに時間もありませんし、なんとか上手く出走して結果を残して欲しいですね。

●最後に

 今回のアルアインシチーの激走は、私の中ではかなり意外でした。今まで坂路中心の後脚を強化する調教が主だったこともありますし、また、ダートのレースから、スピードを感じなかったからです。初戦は4着でしたが、時計的な裏付けはなかったですし・・・。

 しかし、ご存じのように美浦の坂路4Fを49秒5で上がった馬ですから、なにかきっかけさえあればという野心は常に持っていました。まさか芝の短距離に適性があるとは!!

 もちろん、まだ数戦走ってみないとなんとも言えませんが、過去のレースの中で、一番内容が良かったことは間違いありません。4着だったデビュー戦よりも数段に今回の方が内容は濃いでしょう。

 正直、代替馬で血統も地味だったことから、ほとんど期待はしていませんでしたが、今回のレースを見ると、いつもいただく代替馬よりは、遥かに楽しめそうな気がします。

 とにかく、次ですね。

最後までご愛読ありがとうございました

2009年5月6日作成 11日、14日、15日、16日、18日加筆
アルアインシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

第4戦 2009年 4月 4日 3歳未勝利 中山ダ1800m (12着/8番人気) 特集組まず

第3戦 2009年 2月28日 3歳未勝利 中山ダ1200m (9着/7番人気)

第2戦 2009年 2月 7日 3歳未勝利 東京ダ1400m (9着/3番人気)

初出走 2009年 1月25日 3歳新馬 中山ダ1200m (4着/12番人気)

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